石油ファンヒーターを選んでいると、候補に挙がりやすいのがコロナとダイニチです。
「コロナとダイニチは結局どっちがいい?」
「灯油代が安いのは?」
「電気代や暖まる速さには違いがある?」
と迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、長時間運転することが多く燃焼中の消費電力を抑えたい方にはコロナ、予熱なしで素早く点火したい方にはダイニチが候補になります。
一方、同じ程度の暖房能力を持つ機種を比較すると、最大火力時の灯油消費量にはそれほど大きな差がありません。
そこで今回は、木造9畳・コンクリート12畳までが目安となるコロナ「FH-S3226Y」とダイニチ「FW-32S7」を中心に比較します。
電気代、灯油代、点火時間、運転音、ニオイ、給油のしやすさなどを確認しながら、自分にはどちらが合っているのか考えてみましょう。
- コロナとダイニチはどっちがいい?主な違いを比較
- コロナとダイニチで特徴が違う理由は燃焼の仕組みにある
- 灯油代が安いのはコロナとダイニチどっち?
- 電気代が安いのはコロナとダイニチどっち?
- 点火が早いのはダイニチ!ただしコロナには秒速点火がある
- 灯油のニオイが少ないのはコロナとダイニチどっち?
- 運転音・サイズ・重さを比較
- 給油・掃除・メンテナンスのしやすさを比較
- 保証期間や故障したときの安心感も確認
- 本体価格とランニングコストを合わせて考えよう
- 使用時間別!あなたならコロナとダイニチどっち?
- 口コミから分かるコロナとダイニチの特徴
- 結局どっち?コロナがおすすめな人・ダイニチがおすすめな人
- コロナとダイニチの石油ファンヒーターでよくある質問
- コロナとダイニチはどっちを選ぶ?比較結果まとめ
コロナとダイニチはどっちがいい?主な違いを比較

まず結論を整理すると、今回比較するクラスでは次のように考えると選びやすくなります。
- 長時間使うことが多い → コロナ
- 燃焼中の電気代を抑えたい → コロナ
- 予熱なしで早く点火したい → ダイニチ
- 軽い本体を選びたい → ダイニチ
- 灯油代を重視 → 最大火力時だけでは大きな差をつけにくい
メーカー名だけで決めるのではなく、自分が毎日どのように暖房を使うのかを考えることが大切です。
FH-S3226YとFW-32S7のスペックを比較
主な仕様を比較すると次のようになります。
| 比較項目 | コロナ FH-S3226Y | ダイニチ FW-32S7 |
|---|---|---|
| 暖房の目安(木造) | 9畳まで | 9畳まで |
| 暖房の目安(コンクリート) | 12畳まで | 12畳まで |
| 暖房出力 | 3.19~0.63kW | 3.20~0.74kW |
| 燃焼中の消費電力 | 約11~20W | 約52~98W |
| 通常の点火時間 | 約55秒 | 約35秒 |
| タンク容量 | 5L | 5L |
| 運転音 | 21~35dB | 24~35dB |
| 質量 | 8.8kg | 7.4kg |
※数値はメーカー公表仕様をもとに比較。機種・シリーズ・年度によって仕様は異なります。
暖房能力やタンク容量はかなり近い一方、燃焼中の消費電力、点火時間、本体重量などには違いがあります。
電気代重視ならコロナ・点火速度重視ならダイニチ
毎日何時間も運転する家庭なら、確認したいのが燃焼中の消費電力です。
今回比較するクラスではコロナの数値が低いため、長時間使用するほど違いを意識しやすくなります。
一方、ダイニチFW-32S7は予熱なしでも約35秒で着火します。
朝起きたときや帰宅直後など、「スイッチを押したらなるべく早く暖房を始めたい」という方には魅力があります。
コロナにも約7秒で点火できる秒速点火がありますが、秒速点火ONの状態では予熱のため電力を使用します。
そのため、単純にどちらが優秀というより、「長時間使用時の省電力」と「通常操作での点火速度」のどちらを優先するかで選ぶとわかりやすいでしょう。
コロナとダイニチで特徴が違う理由は燃焼の仕組みにある
スペックを見て、「同じ石油ファンヒーターなのに、なぜ消費電力や点火時間がこんなに違うの?」と疑問に思った方もいるでしょう。
コロナとダイニチでは、灯油を燃焼させるための仕組みに違いがあります。
コロナの燃焼方式の特徴
コロナの石油ファンヒーターでは、燃焼時の熱を利用しながら灯油を気化させる仕組みが採用されています。
一度燃焼が始まったあとに必要となる電力を小さくしやすいのが特徴です。
そのため、今回比較するS32クラスでは弱燃焼時11W、強燃焼時20Wという低い消費電力になっています。
長時間使用する家庭では、この燃焼中の省電力性能がコロナを選ぶ理由のひとつになります。
ダイニチの燃焼方式の特徴
ダイニチは灯油を素早く気化させて燃焼につなげる方式を採用しています。
その特徴が表れているのが点火時間です。
FW-32S7は保温していない状態でも約35秒で着火します。
毎回予熱機能を設定しなくても比較的短時間で暖房を開始できるため、「寒い部屋で待ちたくない」という方に向いています。
一方で、燃焼中にも灯油の気化などに電力を使用するため、今回比較するモデルではコロナより消費電力が大きくなっています。
燃焼方式の違いが電気代と点火速度に表れる
つまり両メーカーの特徴を簡単に整理すると、コロナは「燃焼中の消費電力を抑えやすい」、ダイニチは「予熱なしでも点火が速い」という違いがあります。
スペック表の数字だけを見るのではなく、この違いを理解しておくと、自分に向いているメーカーを判断しやすくなります。
灯油代が安いのはコロナとダイニチどっち?

石油ファンヒーターなので、やはり気になるのが灯油代です。
「電気代より灯油代の差のほうが大きいのでは?」と思う方もいるでしょう。
今回比較するクラスでは最大暖房出力がほぼ同じなので、最大火力時の灯油消費にも極端な違いはありません。
最大暖房出力は3.19kWと3.20kWでほぼ同じ
コロナFH-S3226Yの最大暖房出力は3.19kW、ダイニチFW-32S7は3.20kWです。
差はわずか0.01kWです。
どちらも木造住宅なら9畳まで、コンクリート住宅なら12畳までが暖房の目安となっています。
そのため、最大出力だけを見て「こちらのほうが圧倒的に暖かい」と判断するような差ではありません。
実際の暖まり方は外気温、住宅の断熱性、窓の大きさ、設定温度などにも左右されます。
最大火力時の燃料消費量にも大差はない
ダイニチFW-32S7の燃料消費量は、最大火力時で0.311L/hです。
コロナの同等クラスについても最大側は約0.31L/hの水準なので、最大火力を基準にすると灯油の減り方はかなり近くなります。
そのため、「コロナなら灯油代が圧倒的に安い」「ダイニチは灯油を大量に使う」というような単純な違いではありません。
灯油代だけではなく、電気代や点火時間、使い勝手まで含めて判断するほうが実用的です。
最低暖房出力ではコロナのほうが低い
最低暖房出力を見ると、コロナは0.63kW、ダイニチは0.74kWです。
最大側ではほぼ同じですが、最小側ではコロナのほうが低いところまで火力を絞れる仕様になっています。
部屋が十分暖まったあとの運転を考えると、確認しておきたい違いです。
ただし、「最低出力が低い=どんな環境でも必ず灯油代が安い」とは限りません。
実際の燃料消費量は、設定温度や室温、断熱性能、運転制御などによって変わります。
実際の灯油代は住宅環境や設定温度でも変わる
石油ファンヒーターは常に最大火力で燃焼するわけではありません。
設定温度に近づけば火力を下げて運転するため、同じ機種でも家庭によって灯油の使用量は変わります。
特に影響しやすいのが、外気温、部屋の広さ、住宅の断熱性、設定温度、使用時間、ドアの開閉などです。
そのため灯油代については、メーカーだけで優劣を決めるより、自宅に適した暖房能力の機種を選ぶことが重要です。
電気代が安いのはコロナとダイニチどっち?

灯油消費では大差が見えにくい一方、比較しやすい違いが出るのが燃焼中の消費電力です。
石油ファンヒーターでも送風ファンや制御などに電気を使用するため、長時間使う家庭では確認しておきたいポイントです。
通常燃焼時はコロナ約11~20W・ダイニチ約52~98W
コロナのS32クラスは弱燃焼時11W、強燃焼時20Wです。
ダイニチFW-32S7は小火力時52W、大火力時98Wとなっています。
強燃焼時だけを比べると20Wと98Wなので約4.9倍、弱・小火力側でも11Wと52Wで約4.7倍です。
ただし、「約5倍」という倍率だけを見ると実際以上に大きく感じる可能性があります。
そこで電気料金に換算して考えてみましょう。
1日8時間使った場合の電気代を比較
電気料金を31円/kWhとして、わかりやすく強燃焼時の消費電力が8時間続いたものとして計算します。
コロナは、0.02kW×8時間×31円=約5円です。
ダイニチは、0.098kW×8時間×31円=約24円となります。
単純計算では1日約19円の差です。
ただし実際には室温に合わせて火力が変化するため、毎日必ずこの金額になるわけではありません。
あくまで消費電力の違いを理解するための目安として考えてください。
120日使った場合の1シーズンの電気代
同じ条件で120日使用すると、コロナは約595円、ダイニチは約2,916円となり、単純計算で約2,321円の差になります。
毎日長時間使う家庭ほど、燃焼中の消費電力の違いは積み重なります。
一方、朝晩に少し使う程度なら差額は小さくなるため、点火速度など別のメリットを優先してもよいでしょう。
コロナの秒速点火を使う場合は予熱電力に注意
コロナには約7秒で点火できる秒速点火があります。
非常に便利な機能ですが、秒速点火ONの状態では平均約80Wの電力を消費します。
そのため、「省電力だからコロナを選んだけれど、秒速点火をずっとONにしている」という使い方では、低消費電力というメリットが小さくなる可能性があります。
電気代を重視するなら、必要な時間帯に秒速タイマーなどを活用するのもひとつの方法です。
点火が早いのはダイニチ!ただしコロナには秒速点火がある

寒い朝は、暖房のスイッチを押してからの数十秒が意外と長く感じます。
予熱なしの通常使用なら、この部分はダイニチのわかりやすい強みです。
通常点火はダイニチ約35秒・コロナ約55秒
ダイニチFW-32S7は約35秒で着火します。
一方、コロナFH-S3226Yの通常点火は約55秒です。
単純比較では約20秒の差があります。
毎朝使うなら、この20秒を便利だと感じる方もいるでしょう。
通常操作のまま素早く点火してほしいならダイニチ、多少待っても燃焼中の消費電力を抑えたいならコロナという選び方ができます。
コロナは秒速点火なら約7秒
通常点火ではダイニチが速いものの、コロナには秒速点火があります。
予熱された状態なら約7秒で点火できます。
ただし、その速さを実現するために予熱電力を使用します。
そのため「7秒だからコロナのほうが全部速い」と単純比較するのではなく、ダイニチは予熱なしで約35秒、コロナは通常約55秒・予熱した秒速点火なら約7秒、と条件をそろえて理解することが大切です。
点火時の最大消費電力と燃焼中の電力は別
ダイニチFW-32S7の仕様には、最大(点火時)370Wという数字があります。
98Wよりかなり大きいため、驚く方もいるかもしれません。
しかし370Wは点火時の最大値であり、運転中ずっと370Wを消費するわけではありません。
電気代を比較するときに「コロナ20W対ダイニチ370W」とするのは適切ではありません。
通常運転時は同じ条件の数値同士を比べましょう。
点火速度と部屋が暖まる速度は同じではない
もうひとつ注意したいのが、「点火が20秒早ければ、部屋全体も圧倒的に早く暖まる」とは限らないことです。
今回比較する最大暖房出力は3.19kWと3.20kWでほぼ同じです。
点火するまでの時間と、点火後に部屋を暖める能力は別のものとして考えましょう。
灯油のニオイが少ないのはコロナとダイニチどっち?

石油ファンヒーターを使うとき、「灯油のニオイが苦手」という方もいるでしょう。
特に気になりやすいのが点火・消火時です。
ただしニオイについては、メーカー名だけで「絶対にこちらが少ない」と決めるより、搭載されている消臭機能を機種ごとに確認することが重要です。
石油ファンヒーターは消火時などにニオイを感じることがある
石油ファンヒーターでは、灯油を気化させて燃焼させます。
そのため点火時や消火時には、運転が安定しているときとは違うニオイを感じることがあります。
各メーカーも、このニオイを抑えるための機能を搭載しています。
コロナにもニオイを抑える機能がある
コロナのS32タイプには、クリーン消火やニオイカットメカなど、消火時のニオイを抑えるための機能が採用されています。
そのため「省電力だけがコロナの特徴」というわけではありません。
ニオイが気になる方は、購入する型番にどの消臭機能が搭載されているか確認しておきましょう。
ダイニチにも消臭機能が搭載されている
ダイニチFW-32S7にも消臭機能があります。
消火時に発生する気化ガスを抑え、さらに燃やしきることでニオイを抑える仕組みが採用されています。
ダイニチにはシリーズによって消臭機能の内容が異なる製品もあるため、ニオイを特に重視する場合は上位シリーズまで比較してみるとよいでしょう。
ニオイ重視ならメーカーだけでなく機種を確認する
コロナとダイニチのどちらにもニオイ対策があります。
そのため、「コロナだから臭わない」「ダイニチだから臭わない」とメーカーだけで判断するのはおすすめできません。
特にニオイに敏感な方は、購入予定モデルに搭載されている消臭機能まで確認して比較しましょう。
運転音・サイズ・重さを比較
毎日使う暖房器具なので、灯油代や電気代だけでなく、音や本体サイズも確認しておきたいところです。
強運転時の運転音はどちらも35dB
今回比較するクラスでは、強燃焼時の運転音はどちらも35dBです。
最大運転時の公表値では大きな差がありません。
弱運転時はコロナ21dB・ダイニチ24dB
弱い運転ではコロナ21dB、ダイニチ24dBです。
公表値ではコロナのほうが少し低くなっています。
ただし実際の音の感じ方は、設置場所や周囲の生活音などによっても変わります。
寝室などで使用するなら、最大時だけでなく弱燃焼時の運転音も確認しておくとよいでしょう。
本体重量はダイニチのほうが約1.4kg軽い
本体質量はコロナFH-S3226Yが8.8kg、ダイニチFW-32S7が7.4kgです。
約1.4kgの差があります。
設置後ほとんど動かさない場合は大きな問題にならないかもしれませんが、掃除や収納で移動させることが多いなら軽さもメリットになります。
設置スペースは幅と奥行きまで確認する
コロナS32クラスは高さ424×幅385×奥行325mm、ダイニチFW-32S7は高さ429×幅371×奥行299mmです。
ダイニチのほうが幅と奥行きをやや抑えています。
ただし、本体寸法ぴったりのスペースへ押し込んで使用するものではありません。
実際に設置するときは、取扱説明書に記載されている周囲との必要な距離も確認してください。
給油・掃除・メンテナンスのしやすさを比較

石油ファンヒーターは冬の間に何度も給油するため、給油のしやすさも重要です。
さらに長く使うなら、日常のお手入れも考えておきましょう。
タンク容量はどちらも5L
今回比較する2機種は、どちらもタンク容量5Lです。
そのためタンク容量そのものは大きな選択基準になりません。
ただし1回の給油で使用できる時間は火力によって変わります。
強火力で運転する時間が長ければ早く減り、小火力運転が増えれば長く使えるようになります。
「よごれま栓」と「給油汚れんキャップ」を比較
コロナには「よごれま栓」、ダイニチFW-32S7には「給油汚れんキャップ」が採用されています。
どちらも給油時の使いやすさを考えた機能ですが、操作方法は同じではありません。
給油は冬の間に何度も繰り返すため、店頭で確認できるならキャップの開閉方法やタンクの持ちやすさを実際に確認してみるのもおすすめです。
フィルターなど日常のお手入れも必要
石油ファンヒーターは空気を取り込んで運転するため、フィルターや吸気部分にホコリがたまります。
ホコリを放置すると本来の性能を発揮しにくくなる可能性があるため、各機種の取扱説明書に従って定期的に清掃しましょう。
購入前に「掃除が必要な場所はどこか」「自分でも簡単に手入れできるか」を確認しておくと安心です。
シーズン終了後のお手入れ・保管も忘れずに
春になって使わなくなったら、そのまま押し入れへ収納するのではなく、メーカーが指定する方法で手入れしてから保管しましょう。
特に灯油を翌シーズンまで持ち越して使用することは避け、取扱説明書に従って適切に処理することが大切です。
保証期間や故障したときの安心感も確認
石油ファンヒーターは数年間使用することが多いため、購入価格だけでなく保証も確認しておきたいところです。
コロナ、ダイニチともに石油ファンヒーターで長期保証を打ち出している製品があります。
ただし、保証対象や条件は製品・購入時期などによって確認が必要です。
購入するときは、販売店独自の延長保証だけを見るのではなく、メーカー保証の期間と対象範囲も確認しておきましょう。
また、故障した場合に近くで修理を依頼できるか、メーカーのサポート窓口が利用できるかも長く使ううえでは重要です。
本体価格とランニングコストを合わせて考えよう
石油ファンヒーターを選ぶときは、本体価格だけで判断しないことも大切です。
購入後には灯油代と電気代が継続してかかります。
本体価格だけで安い・高いを判断しない
本体価格は店舗や販売時期によって変動します。
シーズン初めと終わりでも価格が違うことがあるため、「コロナは必ず安い」「ダイニチは必ず高い」というようには決められません。
購入時点の実売価格を確認して比較しましょう。
長時間使用するほど消費電力の違いが効いてくる
今回の比較で特徴的なのは、最大火力側の灯油消費が近い一方、燃焼中の消費電力には差があることです。
毎日1~2時間程度なら電気代の差はそれほど大きくならない可能性があります。
一方、リビングなどで毎日長時間使用するなら、シーズンを通した差も考えておきたいところです。
本体価格だけでなく、「購入価格+灯油代+電気代」という視点で考えると、自分にとってのコストを判断しやすくなります。
使用時間別!あなたならコロナとダイニチどっち?

ここまで比較しても迷っているなら、1日にどれくらい使用するのかを基準に考えてみましょう。
朝や帰宅後に短時間使うならダイニチ
朝起きて30分~1時間だけ使う、帰宅してエアコンで部屋が暖まるまで使う、といった短時間利用ならダイニチの点火速度が便利です。
FW-32S7なら予熱なしで約35秒なので、スイッチを押してからの待ち時間を短縮できます。
使用時間が短ければ、燃焼中の電気代差も長時間使用ほど大きくなりません。
そのため短時間利用では、点火速度を優先する考え方があります。
毎日数時間使うなら何を優先するかで決める
朝と夜にそれぞれ数時間使うような家庭では、どちらにもメリットがあります。
電気代を少しでも抑えたいならコロナ。
毎回の点火待ち時間を短くしたいならダイニチ。
このあたりの使用時間になると、「どちらが絶対に得」というより毎日の快適性を基準に選ぶとよいでしょう。
1日8時間など長時間使うならコロナが候補
在宅勤務やリビングでの使用など、1日8時間前後使う場合は燃焼中の消費電力が積み重なります。
今回の条件で単純計算した場合、1シーズンでは電気代に数千円規模の差が出る可能性があります。
そのため長時間運転する家庭ほど、コロナの低消費電力が魅力になってきます。
点火速度も電気代も気になる場合
「長時間使うけれど、朝はすぐ点火してほしい」という方もいるでしょう。
その場合はコロナを通常は省電力で使用し、必要な時間帯だけ秒速点火・秒速タイマーを活用するという考え方もあります。
逆に、多少電気代が増えても毎回何も考えずに素早く点火してほしいなら、ダイニチのほうが使い方に合いやすいでしょう。
口コミから分かるコロナとダイニチの特徴
口コミを参考にするときは、「コロナの評価が高い」「ダイニチの評価が低い」というような単純な見方をしないことが大切です。
何を重視して評価しているのかを確認しましょう。
コロナは省電力を重視する人に注目されやすい
コロナを選ぶ際に大きな比較材料になるのが、燃焼中の低消費電力です。
特に毎日長時間使用する人ほど、この特徴を重視しやすくなります。
また、通常は低消費電力で使いながら、必要な場合には秒速点火を利用できるのも特徴です。
ダイニチは点火速度を重視する人に注目されやすい
ダイニチのわかりやすい特徴は、予熱なしで約35秒という点火速度です。
朝起きてすぐ使いたい方や、帰宅した寒い部屋で待ちたくない方にとっては、この違いが日々の使いやすさにつながります。
口コミは型番と使用環境を確認する
口コミを見るときに注意したいのが、「暖かい」「灯油が減らない」「音が気になる」といった感覚的な評価です。
同じ製品でも、木造住宅と集合住宅、6畳と12畳、寒冷地と比較的暖かい地域では条件が違います。
数年前の製品と現行モデルでも仕様が異なる場合があります。
口コミは使い勝手を知る材料として利用し、暖房出力・消費電力・点火時間などについてはメーカーの仕様表も合わせて確認しましょう。
結局どっち?コロナがおすすめな人・ダイニチがおすすめな人
最後に、ここまでの比較からそれぞれどのような人に向いているのか整理します。
コロナがおすすめな人
- 毎日長時間使用する
- 燃焼中の消費電力を抑えたい
- 通常点火で50秒程度なら待てる
- 必要なときだけ秒速点火を使いたい
- 弱燃焼時の静音性も確認したい
特にリビングや在宅勤務などで長時間運転する家庭では、低消費電力という特徴を活かしやすくなります。
ダイニチがおすすめな人
- スイッチを押したら早く点火してほしい
- 朝や帰宅後に短時間使うことが多い
- 予熱機能を設定せずに素早く使いたい
- 少しでも軽い本体を選びたい
FW-32S7なら予熱なしで約35秒で着火するため、毎回の使いやすさを重視する方には魅力があります。
迷ったら「使用時間」と「点火速度」で決める
それでも迷うなら、「1日に何時間使うか」を考えてみてください。
長時間使うなら燃焼中の消費電力が重要になり、短時間を何度も使うなら点火時間の快適性が重要になります。
最大火力時の灯油消費だけでは大きな差をつけにくいため、この2つを判断軸にすると選びやすいでしょう。
コロナとダイニチの石油ファンヒーターでよくある質問
灯油代を抑えやすいのはどっち?
今回比較した同等クラスでは、最大火力時の燃料消費量はかなり近いため、最大燃焼時だけを見て大差があるとはいえません。
実際の灯油使用量は、設定温度、外気温、住宅の断熱性、使用時間、火力制御などでも変わります。
メーカー名だけではなく、比較する個別機種の燃料消費量を確認しましょう。
電気代を抑えやすいのはどっち?
通常燃焼時の公表消費電力で比較するなら、今回の2機種ではコロナです。
コロナは弱燃焼時11W・強燃焼時20W、ダイニチは小火力時52W・大火力時98Wとなっています。
ただしコロナで秒速点火をONにしている間は予熱電力が必要です。
部屋が早く暖まるのはどっち?
通常の着火時間ならダイニチが約35秒、コロナが約55秒なので、暖房を開始するまでの時間はダイニチが短くなっています。
ただし最大暖房出力は3.20kWと3.19kWでほぼ同じです。
点火が早いことと、部屋全体を暖める能力は分けて考えましょう。
運転音が静かなのはどっち?
今回の比較機種では強燃焼時はどちらも35dBです。
弱・小火力側ではコロナ21dB、ダイニチ24dBとなっています。
公表値では弱燃焼時のコロナが少し低くなっていますが、実際の感じ方は設置場所や周囲の生活音にも左右されます。
灯油のニオイが少ないのはどっち?
コロナ、ダイニチともに消火時などのニオイを抑えるための機能を搭載しています。
ただし消臭機能はシリーズによって異なるため、メーカー名だけで優劣を決めるより、購入予定の型番に搭載されている機能を確認するのがおすすめです。
部屋の広さに合った暖房能力はどう選ぶ?
まず「木造○畳まで」「コンクリート○畳まで」という暖房の目安を確認しましょう。
今回比較したFH-S3226YとFW-32S7はいずれも木造9畳・コンクリート12畳までが目安です。
メーカーを比較するときは、同程度の暖房能力を持つ機種同士で比べることが重要です。
コロナとダイニチはどっちを選ぶ?比較結果まとめ
コロナとダイニチの石油ファンヒーターを同じ9畳クラスで比較すると、大きな違いとして見えてくるのが燃焼中の消費電力と点火速度です。
最大暖房出力はコロナ3.19kW、ダイニチ3.20kWでほぼ同じです。
最大火力時の灯油消費量も近いため、「灯油代だけでどちらかを決める」のは難しい比較といえます。
一方、燃焼中の消費電力はコロナが約11~20W、ダイニチが約52~98Wです。
毎日長時間使用し、電気代をなるべく抑えたいならコロナが有力な候補になります。
通常点火はダイニチが約35秒、コロナが約55秒です。
予熱せずにスイッチを押して素早く暖房を始めたいなら、ダイニチが使いやすいでしょう。
コロナには約7秒の秒速点火もありますが、利用中には予熱電力が必要なので、電気代とのバランスを考える必要があります。
選び方をシンプルにまとめると、「長時間使うので燃焼中の電力を抑えたいならコロナ」「予熱なしでスピーディーに点火したいならダイニチ」というのがひとつの目安です。
どちらも同じクラスなら暖房能力に大きな差はありません。
最後は電気代、点火時間、ニオイ、給油方法、本体重量などの中から、自分が毎日いちばん重視するポイントを決めて選んでみてください。


